(写真:久々のツーリング)
朝6時
冷気を纏った闇が早朝の
住宅地を包む
ヘルメットを深く被り
イグニッションをON
エンジンに火を入れる
昨今ほぼすべての二輪で
採用されているインジェクション
電気仕掛けの気化器のお陰で
極寒の環境でも
セル一発で起動する
時折チョークを引いて回転数を調整していた
キャブレター時代の儀式を懐かしく思うが
キャブレター時代の儀式を懐かしく思うが
やはりこの季節にはありがたい
以前ならこの時間帯のエンジン始動は
かなり気を使ったが
NCは昔のバイクとは異なり
大型の排気量にも関わらず
『トトトトトト』と静かな鼓動を奏でる
『トトトトトト』と静かな鼓動を奏でる
自分にとってのバイクに乗る意味は
変わってはいないが時代の変化を感じる
変わってはいないが時代の変化を感じる
低速でリーンアウト気味に
公道へ
冷気が頬を刺す
冷気が頬を刺す
夜の残渣を惜しむかの如く
オレンジの照明が残る
都市高速に乗る頃には
空が少しづつ明け始めた
次第に明るくなるにつれ
周囲の山の稜線が明確になる
都市高速から東名阪へ周囲の山の稜線が明確になる
木曽川にかかる緑色の橋を渡ると
真珠とアコヤガイが描かれた県界看板が
ここから三重県に入ることを示す
橋を渡りきると
右手にうっすらと雪を被った
藤原岳が凍えるように聳える
左手にはナガシマスパーランドのジェットコースター群
冷たい川風を受けながら
冷たい川風を受けながら
揖斐・長良川を渡る
桑名市を過ぎ
四日市ジャンクションから
新名神高速へ
少し霙に降られるが
正面に見える御在所岳方面には
雲の切れ間からの朝日を浴び
大きな虹がかかっていた
大きな虹がかかっていた
虹に別れを告げ四日市トンネルに滑り込む
トンネルの先は相棒との待ち合わせの鈴鹿パーキングエリア
トンネルの先は相棒との待ち合わせの鈴鹿パーキングエリア
名古屋からここまで、短いライディングだったが体は芯から冷えてしまった
朝食がてら暖かいうどんでも食べよう
と軽食屋にはいるが
今朝はラーメンだけとのこと
今朝はラーメンだけとのこと
パン食とすこし迷うが
やはり暖かいものが食べたい
合流し再び西へとバイクを走らせる
相棒も私も家族に受験生がいるので
まずは学問の神様『菅原道真』を祭る
まずは学問の神様『菅原道真』を祭る
北野天満宮へ向かうことにする
土山SAで燃料を補給するとすぐに
京都まであとで55キロメートルの表示
新名神のお陰で京都は本当に近くなった
京都南インターで高速と別れ
バイクを墨染駅近くの駐輪場へ預ける
洛中は大型バイクの駐輪場が
少なくて不便することと
紅葉シーズンの渋滞を避けるためだ
紅葉シーズンの渋滞を避けるためだ
電車に乗り換え北野天満宮へ
牛を撫で
本殿でも合格祈願をして
菅原道真が愛でた梅
太宰府に左遷されたとき
一夜のうちに梅の木が太宰府に飛び
降り立ったという
『飛梅伝説』を纏う
『飛梅伝説』を纏う
折角のお参りなので入場料1000円を支払い
天満宮の西にある御土居の紅葉へ
つい先日まで暖かく
夏の魚も釣れていたのに
入場料に含まれる茶と菓子
冷えたからだを癒す
すこし時間もあったので
足を伸ばす
久しぶりの
世界遺産鹿苑寺金閣へ
最後まで片岡義男風に
行きたかったけどもたない私
行きたかったけどもたない私
『あ~楽しかった!』