
今回は少し真面目な話。
日本の人口減少や高齢化社会の到来にどう対応していくのかという課題が取りざたされて来ておりますが、ここへ来て、その世知辛い状況が現実味を帯びてきていますね。
日本の出生数は2016年に98万人と初めて100万人を下回りました。
これって統計が開始されて初めてのことなんですって。
今現在から今後の出産可能な女性の数や出生率等、統計学的に見ると、人口減は歯止めが効かないことが明らかなのだとか。で、人口が減るとどうなるのか。
今後20年くらいのあいだに、もしかしたら「多くの町や村がなくなってしまうかもしれない」というのです。
2040年には現在1800ある自治体の半数。900近くの自治体が消滅するという説もあるのです。
ツーリングで訪れた「大好きなあの町が、あの村がなくってしまう?!」
私、仕事でインフラの管理に関わっているのですが、実際に、いまも高度成長期にバンバン作ってきたインフラがかなりくたびれてきております。
予防保全なんて言葉もありますが、いま、すでにボロボロになってしまっている箇所も多く、なかなか維持管理が大変なのです。
電気、ガス、上下水道などの基本的なインフラもだいぶ老朽化してきていて、私の管理している施設同様に管理者にとっては辛い状況であることが容易に想像できます。
上下水道の民営化やコンセッション(運営権)制度の導入も叫ばれてはおりますが、これもどうなんでしょ。
だって「儲からないけど、人が生きるために基本的に必要なものだから、安く提供できるように役所がやってる」んではないでしょか。
民営化されれば、当然利用料金に跳ね返ります。
高い「水代」となるんではないでしょか。
弱い人たちからその地を去らなくてはならないかもしれません。
でも、人口減に歯止めが効かなければ、田舎から税収が減って、その管理をする役所(自治体)そのものも無くなってしまうのではないでしょうか。
そうなると、基本的な電気・ガス・水道だけでなく、公共交通機関や警察・消防などのサービスにも波及します。
基本的な行政・民間のサービスが受けられなくなる町、村がそこかしこにできるという意見もあります。
公共交通機関がなければ、高齢者は買い物や病院にさえいけない町になります。
そんな町や村からは人が離れて、なんとかインフラを維持管理して確保できる都市部をコンパクトシティとして人々が集まって生活する。とか。
田舎に残されるのは打ち捨てられた老朽化したインフラと廃屋。
キャンプ好きだから何とかなるか?
いやいや、北斗の拳の世界みたいに「ヒャッハー!」ってのが襲って来たらどうしよう。
だって、公共サービスである警察が近くにいないんだよ!?
メル・ギブソンもケンシロウもいないんだよ?!
ヘンな想像になってしまった。。
「う~ん。」こういうこと、もっと前から真剣に考えなくてはいけなかったんではないかと最近富に思うようになってまいりました。
ま、私ごときが考えても「どーしようもない」のかもしれんのですが。
「いやいや、そう悲観的ではないよ。」というご意見もあるようです。
確かに、日本国内の土壌だけで、食料の自給自足ができるようになるかもしれません。
上下水道のない街には、ドローンが飲み水を運んでくれるかもしれません。
ロボットやAIが働き手になるかもしれません。
移民?移民はいろんな課題をはらんでますので、すこし勉強が必要ですね。他国の成功例はあるのかしら。
でも、いずれにせよ、いろんなことを切り捨てたり割り切ったりしないといけない時代がくることは
間違いない気がいたします。
世知辛いなぁ。。これからの時代を生きなきゃいけない子供たちのことを考えるとね、オトナとしてね。
リタイヤしたら元気なうちに「嫁さんと日本全国回ってやるんだ~」とか考えていたのですが、定年も延びることですし、「元気なジジイとして、社会貢献して恩返しはしねぇとなぁ」
とも思う今日この頃なのであります。
でもいつまで元気でいられんだ?というのもありますわな。
どんなに、頑張っても歳はとりますし、体力も気力もね~