(写真:「兵式飯盒」と焚火は良く似合います。う~ん無骨~♪)
皆様は「無骨キャンプ」なる言葉をご存じでしょうか。
軍隊用の払い下げの「パップテント」やカーキ色やダークカラーのシンプルな「スクエアタープ」をステルス張りするなどしながら、上手に利用して寝泊まりし、ナイフ一本でタープのポールから食事の道具などを切り出す「ブッシュクラフト」と「焚火での食事づくり」によるシンプルでちょっと不便を楽しむキャンプのことです。私の勝手な解釈かもしれませんが(笑)
私は長距離・数日以上のツーリング時は、ガスストーブとソロテントにミニタープのスタイルが便利で、定番スタイルとして落ち着いてきたところなのですが、一通りソロキャンプを楽しんでおりますと、こうした「無骨キャンプ」にも興味が湧いてくるんですよね。
できるだけ、道具を持っていかない現地調達型のシンプルで不便なキャンプにあこがれのようなものを感じるのであります。
ただ、焚火で煮炊きをすると、アルミやチタンのクッカーセットの底が煤で汚れるんですよね。「味」として、楽しむのもいいのですが、「無骨」とはちと違うような気がします。んで、購入しましたよ。お安い兵式飯盒。懐かしい。
少年のころ林間学校などで飯盒炊爨(はんごうすいさん)をしたことを思い出します。これなら、煤での汚れもまさに「味」であります。ぶら下げられるため、米を炊くだけでなくこれでお湯を沸かすこともできますし、レトルトパックを温めたりするのにもちょうど良い大きさなのであります。
内蓋は皿になります。少年時代、これで飯盒炊爨のカレーを食べたのは良い思い出であります。
▲①購入したのは昔懐かしい型の兵式飯盒です。初めはこんなにきれいでしたが、既にいまでは煤で汚れていい「味」を出し始めております。
最近は丸い形のものも見かけますが、この「く」型の形状のタイプは、並べた時に火の回りがよくなることや、運搬時、体にフィットするようにするためなのだとか、リュックに括り付けても暴れない形状でありますね。
あと、飯盒の良いところは、料理のためのストーブなどを収納できる点があげられると思います。
私は、基本ガスストーブ派なのですが、「無骨キャンプ」にあこがれて、構造がシンプルで故障のないアルコールストーブも持っています。
このアルコールストーブのセット一式が兵式飯盒にぴったりと収まるのであります。
▲③上蓋を空けますと、折り畳み式のフォークとスプーンが入っています。これはダイソーで購入したものです。
また、点火用にファイヤースターター(火打石)とフリスクのケースには綿玉とスポイトが入っています。
このファイヤースターター「無骨キャンプ」らしいアイテムなのでありますが、アルコールストーブならば簡単に点火することができます。
薪への点火については「無骨キャンプ」ならナイフで「フェザースティック」作って行うのが基本です。
でも、すぐに点火したいときは、フリスクケースに入れてある、医療用の綿玉を使います。綿玉にスポイトで燃料アルコールを垂らしてやると、簡単に着火できる種火になり、薪への点火を早めることができます。
え?インチキ?無骨じゃない?(汗)まぁまぁ。早く焚火がしたいときもあるじゃないですか。(笑)私も普段はフェザースティックを作って点火してますよ。
綿玉はドラッグストアへ行けば100円程度で購入することができます。
▲➃皿代わりの中蓋をとりますと、中にはダイソーのカップとそのなかに、アルコールストーブ、燃料、五徳代わりのウッドストーブ、軍手と料理に必要なセット一式が入っております。
あとはアルミ製で軽い、なべつかみ。これが結構使えます。熱くなった飯盒も簡単につかむことができますよ。
▲⑤アルコールストーブはダイソーのカップにシンデレラフィット
▲⑥アルコールストーブ。蓋を閉めれば燃料を入れたまま持ち運ぶことができますが、長期保存には向きません。
▲⑦ダイソーのカップにはさらに、もう一つ手作りのアルコールストーブ。
市販のものにくらべて、火口の穴が大きいので、お湯を早く沸かすことができます。
その分、燃料もすぐになくなってしまいますが、早くお湯を沸かしたいときはこっちを使います。
▲⑧市販のアルコールストーブと空き缶を使った手作りのアルコールストーブ
▲⑩ウッドストーブは組み立てるとこんな感じになり、アルコールストーブがすっぽりと入る五徳になります。
▲⑫軍手も入って、調理、食事に必要な道具がすべて飯盒に収まります。
▲⑬アルコールストーブの青い炎はなかなか魅力的で落ち着きますよ。焚火禁止のキャンプ場ではこの炎を眺めるのも乙なものなのであります。